カットマンの特徴と強み弱みを教えて
卓球界の隠れた仕事人、カットマンの特徴、強み弱みを紹介します。
今の日本代表選手にはカットマンがあまり出てきませんが、女子は出てきそうです。
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カットマンの特徴
カットマンは基本的に台から下がり、カット(下回転)で相手のミスを待つ戦い方をする戦型です。
カットとはボールの後ろ側を切るように打って強烈なバックスピンをかける打法のことです。
こんな感じ。
主に台上ではツッツキ、台から下がったらカットを打ちます。
相手のドライブ攻撃に対して、カットで強烈な下回転をかけてミスを誘います。
カットマンはフォアに裏ソフト、バックに粒高を使う選手が多いですが、両面裏でも行けます。
バックに粒高を使う選手は時々変化をつけるために、ラケットを回してフォアを粒高にしてカットしたり、バックを裏にしてバックハンドスマッシュを打つこともあります。
また、最近のカットマンは攻撃も打てる選手が多いですが、それはカットだけじゃ勝てないからです。
最近はドライブ攻撃用のラバーの進化や技術の向上があり、カットの守りだけで勝つのは難しくなっているのです。
特に男子のカットマンは攻撃も打てないと通用しないと思います。
しかし最近は女子のカットマンもかなり攻撃的になっており、カットマンがカットしかしない時代は終わったといってもいいでしょう。
中学高校の部活ではカットマンにはカットしか教えない学校がまだまだ多いと思いますが、攻撃の練習も必要です。
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カットマンの強み
カットマンの強みは粘り強さです。
相手が打っても打ってもカットで返球し、相手がミスるまで諦めません。
特にカットマンはドライブ攻撃に対して強いです。
粒高ラバーは相手のドライブの回転が強力であればあるほど強い回転をかけれます。
こういう強い回転のかかったカットは相手もなかなか強く打てないため、浮かせてくれたりします。
それをスマッシュで狙い撃ちます。
また、粒高と裏で変化をつけて相手のミスを誘うのもカットマンの強力な武器です。
カットマンの弱み
カットマンの弱みは素早い攻撃に弱いことです。
カットするにはある程度台から下がる必要があります。
でも短い下回転サーブからの3球目攻撃を受けたときや、ストップ(台上でツーバウンドするボール)からの素早い攻撃などをされると、カットするのに充分な態勢が取れません。
こういう場面ではブロックかカウンターするしかないですが、カットマンはあまりブロックやカウンターの練習はしないため、こういう素早い攻撃に対しての返球がかなり難しいです。
また、台から下がってカットする場合、ドライブに対してはカットしやすいですが、スマッシュを打たれてしまうとカットしにくいです。
特に強烈な前進回転のかかったドライブをカットするとボールが浮いてしまいやすく、それをスマッシュされてしまいます。
前陣での素早い攻撃と強烈なドライブからのスマッシュ・・・。
最近の攻撃型選手用の用具の進化でこういうことがかなりしやすくなってるため、カットマンはカットだけでは勝つことが難しくなっているのが現状です。
また、もう一つのカットマンの弱みとして、習得が難しいことがあります。
カットは相手のドライブ回転に合わせて打つことと、自分から強い下回転をかけることを同時に行います。
これをフォアとバック両方、ミドルもやります。
これがカットの基礎練習ですが、バック粒高の人は粒高面での練習と裏ソフト面での練習を両方やる必要があります。
なぜなら上位に行くと変化をつけなければ通用しなくなるので。
さらにこれらに加えて攻撃の練習もある程度やる必要があるのです。
これはドライブ攻撃型の倍以上の練習が必要ということです。
これだけ習得が大変なのだから、習得すればさぞ強いのだろうと思ったら案外試合に弱いんです、カットマンは。
練習量がカットマンより少ないドライブ攻撃型にあっさり負けてしまいます。
守備型というのはどうしても戦略的に勝ちづらいものなんです。
だから最近のカットマンは攻撃をしまくる人が多いんです。
練習量に強さが正比例しない。
そのため、挫折する人が非常に多い戦型です。
でもちゃんと極めれば強いですし、団体戦に1人は欲しい戦型なので強くなれば重宝されやすいです。
まとめ
カットマンの特徴まとめ
- カットマンは台から下がり、カットで粘って相手のミスを待つのが基本の戦い方
- カットマンの強みは粘り強さ。変化をつけて相手にミスさせたり、チャンスボールをもらってスマッシュで決めたりする
- カットマンの弱みは素早い攻撃やスマッシュに弱いこと
カットマンは挫折しやすいので中途半端な気持ちでなるのはやめた方がいいです。
中学や高校では人数合わせでカットマンにされる人もいるかもしれませんが、そんな理由じゃ挫折します。
強いカットマンの動画を見て、本気でなりたいと思った人でないと続きません。
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